小児看護ケアモデルについて
小児看護ケアモデル(PNCM:Pediatric Nursing Care Model)とは
実際の医療の場での参加観察とインタビューによって得たケア場面の中から、医療処置や検査を受ける子どもや家族の尊厳を守るための看護実践の典型例をまとめたものです。
- 1997年「検査・処置を受ける子どもへの説明と納得に関するケアモデル」の作成
- 2001年臨床における看護実践への活用
- 2012年~実践例の振り返りを行う看護師対象の教育プログラムを実施
小児看護ケアモデル(PNCM)24項目
実施前 |
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実施中 |
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実施後 |
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小児看護ケアモデル作成と活用の経緯
「検査・処置を受ける子どもへの説明と納得に関するケアモデル」(1997)
検査・処置場面の参加観察から子どもと親の尊厳を守る倫理的看護実践の典型例を3~4歳、5~7歳、8歳以上の子どもと親それぞれに焦点をあて、採血、点滴、抜糸など検査・処置の実施前・中・後の場面ごとに39~43項目(A4版57頁)にまとめた
「検査・処置を受ける子どもへの説明と納得に関するケアモデル(原型版)」の臨床看護師への活用と評価(2001)
子どもへの説明を親と相談する、子どもの目の高さで説明する等が改善
簡易版ケアモデル(以後、小児看護ケアモデル)24項目を作成し、実践を振り返り倫理的な看護実践を促進する教育プログラムを実施(2012)
経験年数問わない9名の看護師のケアモデルの実施頻度が改善
小児に関わる看護師を対象とした子どもと家族に対する倫理的な看護実践を強化することを目的とした教育プログラム(2014~)